NSF100 レース

関東ロードミニ選手権2023/HRCトロフィー活動報告

13年ぶりに活動再開した51才のリターンレーサーがNSF100を新車購入し、桶川スポーツランドでHRCトロフィーに1シーズン参戦した活動報告です。

5つの項目で各レース毎にできるだけ詳細にまとめました。

まず1シーズンを振り返り一言で例えると、「準備期間」でした。

1.レースリザルト

  ①順位・ベストラップ

  ②目標・タイム差

  ③ポイントランキング

2.マシン仕様

3.セッティングデータ

4.インプレッション

5.まとめ

1.レースリザルト

第1戦目前の仕事中に左ヒジを骨折してしまい第1戦・第2戦を欠場し、第3戦からの参戦になりました。

関東ロードミニ選手権は1つのコースをレイアウト変更することで「新コース」「旧コース」「ミドルコース」の3コースで年間6戦で構成され、基本的に2ヵ月毎に開催してるようです。

HRCトロフィーはGC・JCの2クラス混走で、エントリー数は2クラスあわせて14台~9台のレースでした。

①順位・ベストラップ

目標の1つ全戦完走はクリアしたものの、3~5戦は周回遅れになってしまった。お恥ずかしいがそのレベルだということでした。

第6戦は練習を重ね2度目のコースでもあり周回遅れにならず、やっと「レースできた!」って感じになりました。

順位はエントリー数が少ないので気に留めていないですが、トップとのタイム差が2秒以上あるのが自分に腹が立ちますね。おっせ~な😭

②目標・タイム差

今回の参戦にあたり目標を2つ設定しました。1つは桶川スポーツランドの「スポーツ走行クラス分け目安タイム」、もう1つは「コースレコード」です。

「目安タイム」はコースとマシンに慣れれば達成できる目標として、「コースレコード」はそのマシンの達成可能タイムと認識し現状からの伸びしろの確認に使っています。

③ポイントランキング

レースを始めたころからベストラップが自分の中で全てでした。その次にレース順位で、ポイントはほとんど意識したことはなかったです。

本年度のポイント結果をみると尻上がりの内容で、「頑張ってたんだなー」と実感できてよかったです。

シリーズチャンピオンってカッコいいですね。

でもコースレコードホルダーの方が魅力を感じます。

No.68

2.マシン仕様

出荷時から1シーズン終了まで行った、マシン仕様の変更内容を各レース毎にまとめました。

特に重要なのはノーマルステップの高さとバーの長さでは、全くバンク角が足りないのでコーナースピードを上げられないことです。おすすめは老舗メーカーのバックステップキット(ステップアッププレート含む)への変更が理想です。その後の「調整のしやすさ」「メンテナンス」等で違いがでます。

個人的には過去のケガの影響で右足のヒザと足首の曲がりが悪いため、12インチの車体では右足の動きがきつく、更にステップ高さを上げるとステップワークが困難になりまともにライディングできない状況でした。この課題のポジション対策で1シーズン使いました。😆

■ならし

レギュレーションに記載された必要部品や、保護部品の取付けを行いました。

ならし期間は午前走行を3日間で合計3時間(約130km)になります。この期間はキャブ・サスセット・ファイナル等何も変更せず、全てSTD(出荷時)でのマシンフィーリングの確認を行いました。

※赤字はレギュレーション必須部品 青字はプロテクター類 黒字は一般的な必要部品

■第1戦 第2戦

ケガのため休養

■第3戦 

まずステップアッププレート取付けと少しショートのステップバーの変更を行い、その後ペースアップに伴いサスペンションを固めて行きました。

フォーク・エンジンオイルともアイファクトリー社推奨品になり、フォークオイルは純正より少し固めになります。

ファイナルはネット情報で設定し、チェーンはシールチェーンです。

■第4戦

メーカーからダンパーの対策部品が出ており、1レース終了後にアイファクトリーさんで、対策部品への交換のオーバーホールと減衰調整を行いました。

■第5戦

ペースアップと共にシフトアップも増え、コーナー侵入で2速シフトダウン操作必要になり正チェンジへ変更しました。

フロントサスの底づき対策で高粘度のアイファクトリー社製フォークオイルに変更しました。

■第6戦

更にバンク角が必要になりステップアッププレートの最上段にすると、ステップホルダー自体が前下がりになる為ブレーキペダルが調整不可能な位置まで下がってしまいノーマルペダルでは踏めなくなるようです。

ステップワーク向上目的にステップとシートの距離を保つためシートラバーを追加しました。

3.セッティングデータ

参戦4レースの決勝のセッティングデータをまとめました。全てドライコンディションでライダー体重は75㎏です。

■第3戦

成人ライダー体重対策で、前後サススプリングをハードに変更。

■第4戦

サス底づき対策で、フロントサスの油面アップ、リアサスのオーバーホールと減衰調整を行う。

■第5戦

コーナー姿勢の変化確認のため、フロントフォークの突出し量アップ、リアサスのプリロード量アップを行う。

■6戦

キャブレーターの全ジェット類の変更を行い、走行中のフィーリング変化・影響の確認する。

注:スロージェットのオーバーサイズはケイヒン製を使用すること。他社製品は1体物ではなく先の細い部分が圧入されているため、先の細い部分が外れキャブ本体に残り外れない事象がある。

4.インプレッション

ならし走行と参戦4レース毎に「マシン」「ライディング」についてのインプレッションをまとめました。

5.まとめ

上記4項目の要約です。

1.レースリザルト

順位は最下位かその前の順位で終わったシーズンです。毎レース4台程のトップグループが出来ていて、自分と約2秒以上タイム差があり単独後方でLAPを重ねているだけになりました。

毎レースベストラップを更新し少しずつトップとのタイム差も縮まり、最終戦では周回遅れにならずやっと12周完走できました。

2.マシン仕様

出荷時仕様ではレーシングペースでの走行は困難であり、「ステップ」「サスペンション」の2点の対策が必須です。

まず深いバンクが出来るようステップの対策で、ステップアッププレートの取付けやショートステップバーへの交換が必要です。

その次に成人ライダー(体重)用やペースアップ時のため、サスペンションのハードスプリングへの変更や減衰力を強めるなどの対策も必要です。

第5戦からコーナー侵入で2速シフトダウン操作必要になり正チェンジキットを取付けました。

個人的に右足の曲がりが悪いため、ステップワーク向上目的にステップとシートの距離を保つためシートラバーを追加しました。

3.セッティングデータ

第3戦~第5戦までは前後サスペンションの沈み込み(フルボトム)対策でした。レギュレーションで変更可能な純正オプションのハードスプリングのレートは、体重75㎏では物足りなく粘度・油面変更や減衰調整で何とか合わせた感じです。なのでまだタイムを出すサスセッティングは行ってないですね。

第5戦から先輩エントラントさん情報で、タイヤエア圧を下げました。

第6戦からキャブセッティングを試し予想以上に体感できることが分かりました。MJ1ランク落とす以外は出荷時セットだったので気候的にとても薄い状態でした。SJから少しづつ濃くしていくとトルク感がドンドン上がるのを感じました。

4.インプレッション

NSF100のマシンについてと、現状のライディングにわけて自信が感じた内容になります。

●マシン

以前乗っていたNSR50のイメージで走り始めたが、予想以上にエンジンはとても力強く4スト100㏄で十分レースを楽しめると感じました。

またキャブセッティングではセット変更後の走行で体感しやすく、セッティング方法を勉強できる良いマシンです。

課題点は浅いバンクでも擦ってしまうステップ周りです。とにかく深くバンクできるようバック(アップ)ステップへの変更と、正・逆チェンジでもリンク式シフトペダルへの変更が必須になります。何十年も前の設計ですのでノーマルでは全く走行が楽しくありません。

サスペンションについて成人ライダー(体重60㎏以上)はハードスプリングへの変更等の固める方向です。たぶん基本設定は体重50~60㎏と思います。私の75㎏は想定外のはずなので減量します。

●ライディング

まず身体的2つ課題があります。

1つ目は右足のヒザと足首が深く曲がりません。ですので12インチの車体はきつく、バック(アップ)ステップ変更後はつま先立ちが出来ない為シートラバー40㎜追加の対策をしています。

2つ目は体重・体型です。体重75㎏はサスセッティングはもちろん、加速・減速にもハンデがあります。また体型についてもクイックな動作の妨げる要因です。こちらは改善できるので今後減量し身長170㎝の標準体重の63㎏を目標にします。

自分のライディングは「ブレーキング後、リリースしながら寝かす」が基本なので、ミニバイク特有の「強くブレーキングしながら侵入」していくライディングがとても不得意であると判明しました。ブレーキング侵入時の体のホールド方法がわからず、ハンドルバーを強く押して支えておりフロントが滑れば速転倒の可能性がある為、ライディングフォームと合わせ身体の使い方を見直しが必須になります。その後コーナーリングから立上りの練習につなげて行きます。

コースレコードから3秒近く遅い現状では、コーナー侵入スピードを上げる方向で練習を進めて行きます。

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