今回のメンテナンスは、NSF100のフロントブレーキバッドの種類変更のため交換しました。合わせて前後キャリパーのメンテナンスも行いました。
使用済ブレーキパッド
2022年末に新車購入後は新車装着のSTDパッドで2年程走行し、2024年後半から前後ともベスラ社パッドに変更しました。ベスラ社を選択したのはレース開催時にサーキットでサービスを出店していることが大きな理由です。走行時に何か問題や疑問があった際に直ぐ対応できることが理想と考えているからです。
■STDフロントパッド
初回走行は当たりが出ていないのか「効かないなぁ」が第一印象でしたが、その後も効くことも無くとにかく握力勝負で走行していました。走行後はパッド粉も一般的に発生するので、走行後はエアブローを欠かさず行っていました。約2年弱で1,800km程使用しましたが減りは少なく8割以上残っていました。
■STDリアパッド
一般的な制動力の印象でした。強く踏めば簡単にロックさせることができます。自身はリアブレーキのコントロールは苦手では無いので、変更の必要性はありませんでした。
■ベスラ社フロントパッド「VD-250/2RJL」
レース参戦1シーズン過ぎた頃、より制動力が欲しくなってきました。同クラスのライダーさん方に聞いたところ、ベスラ社が性能と価格面も評判が良さそうだったのと、サーキットサービスも出店していることからテストしました。
初回走行時は半日走行してもあたりが中々出ないのか「STDより効かない?」と印象を受けました。その後走行を繰り返すとSTDよりはるかに高い制動力を発揮しました。制動力が上がったのでSTDパッドでは3本指でレバー操作していたが握り過ぎてしまう為に1本指操作で十分になりました。制動力の特徴は初期制動も上がっていますが、レバーを握り続けてコーナーに進入すると制動力が増していく感覚が印象的でした。その為スピードを落とし過ぎないように進入速度に合わせ意識的にレバーを緩めていました。
後にサービススタッフに聞いたところ、このパッドはディスクローターに被膜(黒く変色)を付けることで制動力を発揮するようなので、上記の制動力が中々でなかった期間は被膜定着の時間だったようです。そして被膜の影響なのか走行後にエアブローしてもパッド粉がほぼ出ませんし、減りも少なそうでした。
■ベスラ社リアパッド「XD-144/2P」
フロントパッド変更に合わせ、必要性は無かったが興味本位でリアパッドもテストしました。
初回走行ではSTDの感覚で踏むと「何も効かない」、更に踏み込むと「リヤサスが少し入る」、もっと踏み込むと「やっと効いてきた」、さらに体重をかけてギュッと踏み込むと「リアタイヤロックする」という状況でした。メーカー広告通りの印象でした。
その後数日使い続け慣れていくと、STDよりラフに操作できることでステップワークに余裕がでました。そして継続使用しています。
新規フロントブレーキパッド「VD-250WX」
前回のレースでサービススタッフの方に色々伺ったところ「WX」を勧められました。自身はこれまで「HRC製パッド」と「ブレンボ製パッド」の初期制動重視のタイプのみ使用していたと伝えたところ、そのフィーリングに近いのが「WX」だそうです。
とにかくテストしないと「合う」「合わない」の判断できないので、その場で購入したので次回走行からテストします。
画像
■左から「STD」「2RJL」「WX」


