6月7日(日)開催の 関東ロードミニ選手権 第3戦 に向けた、1回目の練習走行を行いました。今回は新たに導入した 「TTS製レーシングステップキットGP 」のセットアップと、ミドルコースへの慣熟を目的にテストを実施。
製品構造はもちろん、実走での操作性も期待以上。
さらに想定外の収穫もあり、次回走行に向けて非常に良い手応えを得られました。
新ステップキット導入経緯
従来のステップ周りは、下記5段階の改良を重ねた
2022年末マシン購入後、出荷時の状態で走行し下記を確認。
・純正が1アップ4ダウンの逆シフトパターン
・コーナーでステップが擦り、レーシングペースで走れない
■STEP1
可倒式ショートステップバーへ交換
→少しバンク角を得られたが、ペースアップでステップとブーツも擦るようになった。
■STEP2
上部1穴下部3穴の低コストステップアッププレート導入
→レーシングペースのバンク角を確保したが、ステップが後方に下がりシフトペダル操作困難になった。また1ダウン4アップの正シフトパターンが必要となった。
■STEP3
NSR50の純正正チェンジシフトキット導入
→そのままボルトオンで取付可能な純正部品。リンク式構造によりシフトペダルがステッププレート固定で常にステップバーとの距離が変わらない為シフト操作課題も解消された。
■STEP4
リアブレーキペダルの加工が必要になった
→更にバンク角確保の為ステップアッププレートの最上位にセットすると、構造上ブレーキペダルが操作できない位置に下がってしまうための対策。
■STEP5
上部にオフセットしたステップバーへ変更
→加工リアブレーキペダルの使用は、転倒破損等で部品交換が難しい。その為ステップアッププレートではなく、上部にオフセットしたステップバーへ変更することでバンク角を確保した。
■従来仕様(低コストステップアッププレート+純正正チェンジシフトキット+オフセットステップバー)

従来ステップキットの課題
・ステップアッププレートの厚み分外側に出ている分ステップバーを上げる必要がある。
・加工無しのブレーキペダルでは位置調整ができない。
・純正シフトペダルを内側に曲げるなど加工が必要
・純正シフトペダルの動作部分のクリアランスが走行するごとに大きくなり、シフトミスが多発する。
新ステップキット導入の決め手
過去の負傷により右足の可動域に制限があるため、シートを高くするなど対策していたが、「ステップを過度に上げないポジション」を模索。今回のキットは
- 外側への張り出しが少ない構造
- ステップ位置を無理に上げずバンク角確保可能
という点に着目。
さらに実車確認で
- 構造の合理性
- シフト操作のスムーズさ
を確認し、導入を決定しました。
■イメージ(TTS WEB SHOP画像)

練習内容
走行コンディション
- 天候:晴れ
- 路面:ドライ
- 気温:18℃→121℃
- 走行時間:午前
チェックポイント
- 目標タイム:46秒台 (現ベストラップ:45.969)
テスト項目
①新ステップキットのポジション調整
②シフト/ブレーキフィーリング確認
③ミドルコース走り込み
走行結果
- ベストタイム:46.903 目標達成!!
テスト結果
①新ステップキットのポジション調整
■製品情報
本製品は非常に完成度が高く、サーキットライディングを前提に設計された構造。
- ステップアッププレートは上下3段階調整(後方オフセットなし)
- ステップバー長:63/73/83mm選択可(今回は73mm)
- 転倒時のダメージを最小限にする可倒式、かつ内側に入ってバンク角を得られる構造
- シフトペダルはベアリング導入とリンク調整機能で高精度
■注意点
マシン取付け時のポジション次第で、アンダーカウルに干渉する場合がある。
ステップアッププレートやシフトリンクを低い位置にした場合、アンダーカウルにシフトリンクのステップ側が干渉しシフト操作の妨げになる。その場合はアンダーカウルに加工が必要。


■実走評価
- ポジションは従来と近く違和感なし
- ステップ位置が内側寄りで自然にバンク角確保
②シフト・ブレーキフィーリング確認
■シフト
- ベアリング採用で非常にスムーズ
- 足先への入力がダイレクト
出荷時のシフトリンク位置はストローク感が大きいため、シフトリンクは前後上部位置に変更。このセットだとアンダーカウルには干渉しない。



■リアブレーキ
構造上ペダルの動き出しから制動開始までのストローク量が大きく感じた。リアブレーキ操作のコントロール性向上目的の作りだと思う。その構造を見越してペダル位置を調整した。
③ミドルコースの走り込み
昨年12月のレインレース以来のミドルコース走行。
今回はステップテスト優先のため明確なテーマは設定せず、コース感覚の回復に重点を置いた。
結果として、混雑状況の中でも目標の46秒台で周回できた。
その他(重要な発見)
◯ステップバーのグリップ力
走行開始直後の第一印象は「ブーツが引っ掛かって動けない」
しかしこれはネガティブではなく、
- 高いグリップによりステップワークが安定
- 意識せずとも足がホールドされる
- 下半身でのマシン保持力が向上
結果として、上半身の自由度が増す好循環を確認。
モトクロッサーステップに近い感覚で、
終盤には明確なメリットとして上半身の動きに余裕が出ていたのを気付いた。
次回テスト項目
- 1コーナー進入アプローチ確立(ブレーキ操作)
- 進入時のブレーキ+シフトダウン連動の最適化
- 旋回時の上半身の使い方精度向上
まとめ
- 新ステップキットは性能・操作性ともに非常に高水準
- ポジションと操作性の両立が可能
- ステップグリップによる下半身主導の安定感向上が大きな収穫
タイム以上に、
ライディングの質が一段上がる可能性を感じたテストとなりました。
第3戦に向けて、
武器になるパーツであることは間違いない。
画像
■パドック



■セッティングノート
